岩根山キノコ探訪会


4月13日(日)午前10時から午後2時
2003年4月岩根山定点観察報告
「岩根山でなんとか不能者にならずにすんだ」
川西市 澤山輝彦


 世の中にはいろいろと紛らわしい物がある。それが分かっていても紛らわせの技術にひっかかりとんだ目にあう人が今も絶えず、そんな人には悪いが笑わせてくれることもある。

 自然の中も紛らわしい物でいっぱいだ。木も、草も、鳥も、蝶も、キノコも「どこが違うねん」という物がいっぱいある。ただ、葉のへりの歯型が深いとか浅いとか、斑紋の位置や数が異なるとか、柄にざらつきがある、ねじれがあるとかの紛らわしさではなく、騙しのテクニックを遺伝子に持ち、生まれつきから他人を紛らわせ、騙し、擬態という術語を作らせた生き物もいる。こんな紛らわしい数々の物を、一目で見分けることが出来れば気分がいい。快感であ
る。まして他人の称賛の目や言葉を伴って得られる快感は精力とエネルギーを必要としなくても体をつきぬける快感である。

 2003年4月26日 岩根山キノコ定点観察日、参加者は二回目の男性女性各1名、初参加女性1名、私の4人だ。このメンバーなら私は快感を得ることが出来るかもしれない、という甘い見通しのもと出発した。しばらく梅雨を思わせるような天気が続いたのでキノコはたくさん出ていという思いが皆の胸にあった。だがそれは私にとって不安材料でもあった。名前を聞かれ、言えないキノコがぞろぞろ出てくれば、快感を得るどころか私は不能者になってしまう。この不安は第1ポイントでたちまち現れた。ベニタケの仲間であろうと思うのだが、名前が言えない物が出たのだ。私には軽い不能の症状が現れた。だが当日は幸いなことにキノコは期待外れで少なかった。タマキクラゲ、ハナビラニカワタケ、クチベニタケ、エゴノキタケ、ハチノスタケ、ミイノモミウラモドキのようなもの等を見て行くうちに私は徐々に回復していった。第50ポイントあたりにもキノコは無し。第60ポイントからさらに先へ進んでワラビを採ろうということになり、参加男性山本老の案内で進んだが、踏み跡もだんだん細くなり、渡る予定の橋は落ちて無くなっていたりで、ワラビ採りは出来なかったが、案内の山本老は我々を案内して快感を得られたようだった。この途中ダイバクヌギがモアイに似ようとしているのを見つけた。木が遠くの石をまねている。どんな気でいるのだろう。

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