2003年度J-FASキノコ探訪会スタート


再度公園キノコ探訪会  4月13日(日)午前10時から午後2時

よべの雨もおさまり、爛春のひと日、この日を待ちに待った面々が三々五々修法ケ原公園駐車場付近に参集し、J-FASとしては今年はじめての春のキノコたちとの逢瀬をたのしんだ。若葉の間をすりぬけたやわらかい日差しがスポットライトとなって大地を撫ぜゆくあたりを目で追うとアミガサタケの三角帽子や透明感のあるキクラゲが浮かび上がってくる。呆けアミガサやまだ頭をもたげたばかりのアミガサ・キッズたち、生まれた場所が悪かったのか、葉巻状に巻きあがったチャワンタケがはにかみながらこっちをみている。池畔をめぐり、ソメイヨシノとヤマザクラの花が入り混じりつつはらはらと注ぐ池の面を鯉たちがけだるい胴をすりあわせつつ回遊しているのに目をうばわれていると、ほうぼうでキノコたちとの出会いのくぐもった歓声があがっている。そこここの垣根には真紅の落椿、切り株上にはクヌギタケの群舞。落ち葉のふきだまりにはエセオリミキに酷似したモリノカレバタケのさまざまなステージのものがひろがっていてわたしたちを森の奥へ奥へといざなっていく。Oさんのなじみの自生シイタケのスポットでは、きちんとしたフォーマル・スーツを着込んだハルコたちがわれわれの到来を今や遅しと待ち構え全員総出で出迎えてくれた。木漏れ日のだんだらのもとで彼らが一糸乱れぬ社交ダンスを披露してくれるさまは忘れがたい。

それぞれがプリマたちの舞い姿の撮影を終えると、O氏は身長の倍ほどもある大きな倒木を引きずり抱え人目に触れぬ場所へと持ち去った。この次の逢瀬まで隠しておくそうだ。しかし、そのキノコたちは昼食後の同定会に勢ぞろいしていたように思えたのだが、それは私の白昼夢だったのだろうか。なにしろ今は春だから・・・、何があっても不思議ではないか。今年はもう会えないとあきらめていた冬のRussula・カラムラサキハツの一群も最高の状態のものをまじえて多数出会うことができた。また、最近テニスにこりはじめ、キノコ採集には遠のきがちだった中島親子が春も名残りのショウロを4個体探し当て昼食の席に持参してくれたのには驚いた。キノコ猟犬の異名をもつ中島瞭くんはテニスクラブでもマッシュのニックネームで通っているらしい。本日の最年少者、アレキサンドラ・めぐみちゃんも益寿さんゆずりの落ち枝を杖にしてしっかりと歩きまわり両親や会員のキノコ観察の姿を不思議そうに眺めていた。今日は、Kさん指導のデバカメ・フォトレディーズ(失礼! デジカメでした)の初回レッスンだということでMさん、Tさんがデジタルカメラ持参で撮影指導を受けている。なかなか絵になる撮影シーンがみられたので、作品もさぞかしすばらしい出来栄えであることだろう。写真上達の王道は、とにかく基本をきちんと守り、後は「数うてば当たる」の精神でカメラを構える機会を多く持つようにすると嫌でも作品はたまっていくので今年は初心を忘れず、ぜひ熱い視線をキノコにそそぎつづけてもらいたいものだ。昼食後、恒例の同定会の始まるころにはほぼ全員顔を合わせることができ、キノコもこの時期としては豊富な30種弱を数えることができた。さきほどのエセオリミキに似たキノコはJ-FAS会員に中毒例があり、にもかかわらずいまだに種名がはっきりせず、いらだちが続いていることから、この際「ウエダカレバタケ」か「オガワカレバタケ」にしてはどうだろうかとの提案があった。なかなか語呂もよく個性ゆたかな風貌が彷彿して再発防止には極めて有効なので、事務局としては異論はない。いずれ会員各位に投票してもらうことにしよう。

参加者 北田広之、中尾由喜雄、松田陽子、高島和子、上田益寿、中島かおる、中島瞭、扇信三郎、扇アレクサンドラめぐみ、扇エリザベータ・フォミナ、小山繁、川崎孝市、扇進次郎、小川淳

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