サロン活動報告
 

2003春TanaクラTSKU京大演習林

TSKという私会を主催して早いもので10数年経ちます。釣・山菜・キノコの頭文字を取ってのTSKそしてタナ・セト・コトブキの3ファミリーの頭文字を取ってのTSKでした。結構この文字の持つ響きと取り合わせが気に入って今日に至ってもこの言葉をTSKUとしてキノコ協会へも発展的使用をさせていただいております。

今年からtanaクラTSKUを立ち上げましたが、キノコの会の中で何で山登りなのだろうとお思いの方が多々おられると思います。一口で云うなら要はブナ林の中で自由気ままにアソボという趣旨でキャンプがベースになります。そのブナ林では熊にあったり鹿と出会ったりとまるで動物園の中に身を投じるようなもんで、自然の中ではちっぽけな存在である人間であるとの発見と自然との共存の必然性を感じ取り、そこで否が応でも自然保護の問題に出会うことになります。

地蔵峠の新しい看板に京大芦生研究林と書いてありました。京大演習林の名前がどうやら改名されたようです。この森も地元との100年間の貸借協定に基づきあと10数年経てば返還しなければならない運命にあります。貴重な動植物の自然に近い形で奇跡的に残されているこの森をどうにかして残して欲しいと願うものであります。最近では少なくなりましたが30年程前はあちこちに熊檻がおかれて入山して感じるもののけに背筋が凍る思いが先走ったことも何度かありました。今では近隣の山から鹿が大量に移住してきて熊笹をはじめとした低層木の若芽を食い荒らして山が裸状態になってきて熊の住めるエリアがどんどんと狭められてしまってきています。適切な個体数の把握なしに叫ばれた鹿の保護政策のつけが今となって大きな問題を投げかけているようです。

さて今回のtanaクラTSKUは残雪期に毎年訪れる地蔵峠からの演習林を企画しました。沢シューズで足元をかためて川の中をジャブジャブと入っていく恒例の春一番の行事です。さすがにこの時期では滝登りはしないものの夏場のシャワークライミングを体感出来る機会にでくあわせたならば気分は最高です。但し安全に関しては危険が絶えず隣り合わせなのでそれなりの技術力が要求されます。当然の事ながら誰でもが参加できる訳では無い事を付け加えておきます。

当クラブではブナ林歩きが原則で、そこでの現地調達を食事の基本としています。ですから食べ物を確保できなければ晩飯のおかずが貧相になります。逆に幸いにして獲物に有り付ければリッチな晩餐で酒も倍進み笑顔の中で美味しく戴けます。当クラブではイワナが釣れれば刺身が釣れたと表現いたしますし、タラの芽が採れたなら夕飯の天ぷらがイメージされてしまいます。当然レシピに無いような料理が時には出て来て無国籍料理なんぞは序の口てな具合です。今回は北村さんの報告文にもあるようにマルビにならない適度な収穫がありましたので皆さん満足して頂けたことと思います。

tanaクラTSKUでは夏の企画としてブナ林の減流域を訪れることを計画しています。沢登りの技術を習得してあなたもブナ林の散策に一緒に出かけませんか?

 

[目次]
京大芦生研究林春の第1回山の訓練