キノコは食物連鎖の底辺を支える「縁の下の力持ち」的存在であり、キノコを愛する人たちの集まりであるJ-FAS日本キノコ協会は庶民的であることをモットーとし、キノコをベースにした庶民の自然界での活動や知的創造を文化として定着させるべく1992年4月、神戸市中央区に誕生しました。以来、各地の教員委員会や自治体のキノコ観察会の指導をてがけながら、1993年春から秋の但馬理想の都の祭典では専門委員として和田山町の世界のキノコ展において協会所蔵コレクション・資料提供から総監修を手がけ成功させ、事務所ビルが倒壊した震災後は、会員の会社に転々と間借りしながら1995年夏の扇町ミュージアムでの「はじまりのヘテロ」、1998年1月の神戸ハーバーランドの阪急ミュージアムでの「アートするキノコたち展」、2000年3月の神戸・北野のパラディアム・異人館クラブでは「きのこの名優たち」出版記念を兼ね、原作者ロラン・サバティエご夫妻をフランスより招待してのきのこ漫画の原画展「アートするキノコたち展パートII」、2002年3月には県立有馬富士公園における第1回「夢・自然・きのこの祭」などを実現してまいりました。

 この10数年の活動の中でキノコにまったくなじみのなかった一般の人たちの間でようやくキノコが認知されるようになり、キノコ表現を専門とするアーティストたちも散見できるようになって参りましたので、いよいよ協会本来のキノコにまつわるアートからマイノリティー世界の輝きを伝えるヘテロソフィア世界紹介という広汎な文化事業に着手する運びとなりました。