これからのキノコ趣味世界

Dr.マダラーノフ

 

[キノコの魅力は未知との遭遇にあり]
 未知なるものには
  ・目に見える世界
  ・博物学の対象
  ・目に見えない世界
  ・文学・芸術・宗教
 の対象がある。

[キノコ趣味の基本]
 とにかく集める。
 その際の基準:まぜればゴミ、分ければ資源

 集めれば見えてくるものがある。 ・・・・・・・・キノコ目を養う訓練。
 例) 野生のキノコ。世界のキノコ切手。キノコグッズ。キノコの写真。キノコの絵画。
    キノコの文学。キノコのアート。キノコの図鑑や本、あらゆるキノコ・イコン。

 未知なるものを探求する際の科学的、非科学的ということ。  ・・・・・・・方法の問題
 博物学・科学的手法。対象へのアプローチの方法を限定することで説得力をもつ。

 芸術・文学・宗教的手法。方法を限定せず想像力、直観力を駆使し感じさせる。
 例) キノコは想像力、直観力でとらえると理解しやすい生き物である。

[キノコと親しみキノコと出会う楽しみをつづける意味]
 未知なるキノコと出会う旅を重ねることで見えてくる世界を表現する。
 そのキノコの彼方に見え隠れする世界がうかびあがる。・・・ヘテロソフィアの世界。
 この世界は、それぞれのよって来たった人生とかその人の好みによってさまざま。人の数だけある。
 それらを権威づけしたり、不当な価値をもたせずに個性的であることで評価し、世に問うていくのが協会の使命。

[21世紀のJ-FASの存在理由 ]
 会員はそれぞれが自身のキノコ人生で得たものをいのちあるかぎり残らず形にして伝えることに専念する。
 1.未知なるキノコと出会う旅のたのしみを伝える。
 2.キノコ学がこれまでに達成した学問的成果をやさしく翻案して伝える。
 3.野生のキノコの採集の果てにみえてくるものを形にする。
                     →例)キノコの手帖
                     →あたらしいキノコ食文化の定着
 4.キノコ・グッズの収集の果てにみえてくるものを形にする。→ キノコアートへ

  キノコグッズの種類の偏りは、製作者のキノコ知識と愛情の不足による。
   キノコ目が出来てきたら着手すべきアート世界の開発
   キノコのあたらしい意匠の開発 → ヘテロな文化誌の集成
   キノコのグラフィック → 型染、捺染などの例にならいバターン化、
   キノコのあたらしいキャラクターの創造 → ストーリー化
  協会はそうした個々のアーティストたちのアート世界の統合化に寄与。
 
 5.キノコ世界の基礎導入部を整備し同好の士を育てる。 → キノコの学校

[なんでも商品になり使い捨てられていくこの世界での趣味人のひとつの基準]
 自分のアイデアや作品が商品たり得るかを自問する。→ 商品化への努力。
 その上であたらしい価値(簡単に金銭と交換し得ないオーラ)を付与していく。

[アマチュアのキノコ趣味をライフワークにするためには]
 あらかじめ方法を決めず、それぞれの気分のときめくままにキノコと接し、何かが見えてきたら自身のほかの分野の趣味とドッキングさせる作業をはじめる。いきづまった時にはキノコそのものにたえず立ちかえることが必要。

[Dr.マダラーノフの場合]
 30歳になったとき、自身の関心事の整理。

 1.抵抗の音楽、青春性の音楽としてのジャズ音楽→クレオール化現象の探求
 2.座の文学としての俳句、生きる指針としての近代現代文学→サロン活動へ
 3.ロシア語を媒介としたロシア文化史→ロシアキノコ探検・ヘテロな文化探訪へ
 4.自身の山岳部体験からキノコや生物の不思議発見→教育へ(キノコの学校)
 5.日本固有の文化装置としての天皇制度の問題→社叢と神社めぐりと古代史へ

 かくしてキノコ世界の探求からはじまり、キノコ趣味の未来はどうあるべきかを考えてこの世界の概略を示してきましたが、このキノコという生き物の特異性から出発し、膨らませてきた領域がヘテロソフィア世界といえましょう。
マダラーノフにとっての1から5の多面的な世界は今や相互に結びつき、綜合化への道を開きつつありますが、その究極の問題群は以下のように要約されます。

[ヘテロソフィアの究極のキノコ学とは]
 キノコ趣味世界をつきつめればおおよそ以下の二つの問題に収斂されます。

 青春性の問題
  「季節としての青春」のあとに来る「方法としての青春」の持続のための実践。
 差別の問題
  自身の内なる差別と制度としての差別の問題を文化で克服していくための実践。

 以上の世界をこれから皆さんと力を合わせて開拓していきたいとねがっています。

 


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